
不良少女とよばれて | |
放送期間 | 1984年4月17日〜1984年9月25日(全24回) |
放送時間 | 毎週火曜日20:00-20:54 |
放送局 | TBS系列 |
制作 | 大映テレビ株式会社 TBS |
▼スタッフ
原作 | 原 笙子『不良少女とよばれて』(筑摩書房刊) |
監督 | 土屋統吾郎 江崎実生 竹本弘一 岡本 弘 山口和彦 |
脚本 | 江連 卓 大原清秀 |
プロデューサー | 春日千春(大映テレビ) 荒川 洋(大映テレビ) 樋口祐三(TBS) |
音楽 | 菊池俊輔 |
主題歌 | MIE「NEVER」(CBSソニー) |
▼キャスト
伊藤麻衣子 国広富之 岡田奈々 松村雄基 伊藤かずえ 比企理恵 山田邦子 高橋昌也 岩本多代 山本 学 小林哲子 中条静夫 三ツ矢歌子 宮崎達也 かとうゆかり 坂上亜樹 諏佐理恵子 中村晃子 名古屋章 ナレーター/芥川隆行
▼山本理沙さんの役名
二宮八千代(諏佐理恵子名義 第1〜8、12、14〜20話レギュラー出演)
▼ストーリー
曽我笙子(伊藤麻衣子)は母親の「お前なんか生みたくなかった」の一言で傷つき不良少女となり、不良グループ相模悪竜会を組織し会長に収まっていた。しかし偶然出会った舞楽の楽人・久樹哲也(国広富之)の誠実で献身的な態度に心を開いて改心。自首して少年院・相模愛育女子学園で更生に励むが、次々と困難が彼女を襲う。
▼コメント
松村雄基の「笙子〜」と語尾を伸ばすフレーズが有名になったこの作品が、本名の諏佐理恵子で出演した山本理沙さんのドラマ・デビュー作です(たぶん)。
役柄は通称「カミソリヤチ」という、相模悪竜会の一員で笙子の親衛隊である不良少女。向っ気の強い性格で騒動の火種となるなど脇役ながらかなりインパクトのある役です。取っ組み合いは勿論、裸になるシーンもあったり(と言ってもヌードではありませんが^^;)15才の初演技としてはまさに体当たりという感じです。その後も理沙さんが演じることの多かった「気の強い少女」というイメージが既にここから始まっています。
▼出演シーン紹介
全エピソードの中から諏佐理恵子=山本理沙さんの出演シーンをピックアップしてみました。 (ストーリーは省略しています) |
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●第1回 | ヨコハマ・センセーション | 1984/4/17放送 |
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●第2回 | ヨコハマ・ロストラブ | 1984/4/24放送 |
![]() ・流星会にさらわれた仲間を救うために集まっているシーン ・警察に出頭する笙子の見送りシーン の中に、顔が見えます。 次に、笙子だけが釈放されないのを知って、 「康夫たちがちくったのさ。奴ら少年院に送られるのがこわくて、笙子ひとりに罪を被せたんだよ」 というのが台詞のあるシーンでした。 |
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●第3回 | ビギン・ザ・ラブ | 1984/5/1放送 |
![]() まず、「ジョーズ」に朝雄(松村雄基)がやって来たとき。 次に、朝雄の指令で麻理(比企理恵)が自首したとき、 「大変だよ、山吹麻理が横浜北署に自首したんだってさ」 というのが台詞のあるシーン。 最初の頃は1回につき台詞がひとつあるだけの、明らかにチョイ役でした。 |
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●第4回 | ネバー・ギブアップ | 1984/5/8放送 |
![]() 「ジョーズ」のママに「ヤチヨとキミコは学校に戻って勉強するんだね」と言われて、 「こーなったら東大でも受験してやっか!」 と言うのが台詞のあるシーン。 次に、不良時代の笙子の回想シーンの中で、殴る蹴るの乱暴狼藉を働く姿が(笑) ちなみに回想場面でのヘアスタイルはいつもアフロではなくて、肩上までのややパーマのかかった髪型。 これは地毛でしょうね。 |
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●第5回 | ラブ・スクランブル | 1984/5/15放送 |
![]() ・笙子からの手紙を読む哲也の後ろ。 ・少年院の塀越しに麻理と連絡を取る朝雄たちを張っていて発見され、フクロにされます。 ・腕を折った八千代が剛、ヨッコに伴われて病院に行き 「傷が痛いんじゃないよ。カミソリのヤチと言われたあたいが流星会にフクロにされるなんて」 と悔し涙。そのあと屋上から3人揃って「バカヤロー」(笑) その時偶々屋上にいた哲也と恭子に遭遇し、哲也が笙子に会いに行かなかったことに激怒して、折れた腕で泣きながら滅多滅多に殴りつけます。 「カミソリのヤチと言われた」などとさりげなくキャラ紹介が入っているあたりにも、だんだんと役が大きくなってきたことをうかがわせます。 |
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●第6回 | メイ・ストーム | 1984/5/22放送 |
![]() ・朝雄から逃げてきたヨッコの美容院で、 「どうなってんだい。哲也さんは笙子と結婚するって言って、婚姻届に名前まで書き込んだんじゃないか」 「ちょっとちょっと聞いて、みんなと相談したいことがあるんだけど」 ・警官隊との乱闘シーン ・笙子の回想シーンの中で赤いジャケット姿。 |
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●第7回 | ダーティー・エンジェル | 1984/5/29放送 |
![]() 「朝雄がさぁ、流星会の女どもをレディースとして独立させて笙子に任せたんだってさ。それを笙子が受けたって言うんだからさ」 |
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●第8回 | ラブ・ララバイ | 1984/6/5放送 |
![]() ・「ジョーズ」にて。 「なんだーもーそれがバタバタと知らせに来るほどのことかよ」 |
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●第9回 | ジューン・ブライド | 1984/6/12放送 |
(出演シーンなし) | ||
●第10回 | ラブ・ウォーズ | 1984/6/19放送 |
(出演シーンなし) | ||
●第11回 | ネバー・クライ | 1984/6/26放送 |
(出演シーンなし) | ||
●第12回 | ザ・シークレット | 1984/7/3放送 |
![]() お玉「フクロにしてやろうぜ」 八千代「待ちなよお玉、足を洗ったのを忘れたのかい」 なおこの回からアフロをやめて、パーマ気味のショートカット |
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●第13回 | ネバー・フレンド | 1984/7/10放送 |
(出演シーンなし) | ||
●第14回 | バッドファイター | 1984/7/17放送 |
![]() ・笙子の弟・健が姉のことが原因でいじめに遭っている件について「ジョーズ」で話し合う仲間たちと。 「きったないよねー、健ちゃんの同級生たちも。笙子がシャバにいたときはさー、 姉さんをおそれて、そりゃー健ちゃんのことをチヤホヤしてたくせによー」 ・特別外出許可を貰った真琴が「ジョーズ」におアキを訪ねてきたシーン。 ・ラストシーン、笙子を励ますため少年院の壁の向こう側に現れた哲也と仲間たち。 必死で壁をよじのぼろうとしている姿が笑えます。 |
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●第15回 | ネバー・リターン | 1984/7/24放送 |
![]() 一方、八千代はヨッコの美容院に髪をセットに行き、 「ヨッコ、バッチリ決めてよ!」 と上機嫌でしたが、ヨッコが客に盗みの疑いかけられたことに激怒、 「ふざけんなよこのババァ!」 と割って入り、 「あたしも裸になるよ!」 とスリップ1枚のあられもない姿に(^^;) しかし「悪竜会の女だもの、どこに隠しているかわからないわ」と毒づかれて怒ったヨッコに加勢して暴力をふるい、逮捕されてしまいます。 そして「お玉、やっちまったよ・・・」と後悔するヨッコに対して八千代の方は「やっちまったもんは仕方ないよ・・・バイバイ」と、悪びれる様子もありません。 この回ではお晴と八千代・ヨッコ、更に八千代とヨッコの言動が対比的に描かれています。 |
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●第16回 | スケバン・ロック | 1984/7/31放送 |
![]() 反省するヨッコに対して八千代の方は 「あたしは全っ然、反省なんかしてないからね、先生!」 と園長たちの前で大演説を繰り広げ、 「売春とシャブさえやらなければ、あとは何をやってもいいって(パパが)言ってくれたんだよ!」 と意気軒昂。更に八千代たちを連れて行こうとした教務官にも、 「ちょっとちょっと先生、気安く触らないでよ。あたしまだバージンなんだ・・・。あ、先生、まさか役得で女の子の体を触って喜んでいる変態だったりして?」 その後独房でも神妙に正座しているヨッコに対して八千代は腕立て伏せなんかやっていて大人しくありませんし、しかも教務官にキスまでします。 ![]() この様子を見た真琴は八千代を病院送りにすることで笙子を激昂させ悪の道に引き戻そうと計画、襲撃しますが、身重の景子まで巻き添えになってしまいます (また笙子に引っ叩かれる八千代) その夜、真琴に笙子からの決闘状が届きます。 しかし決闘場に現れた赤頭巾は果たして笙子なのか・・・?? この回は、八千代が"主役"と言ってよく、理沙さんの大活躍が見られました。 景子の無事を祈る場面では、横目でみんなの様子をちらりと見てから一拍子遅れて手を合わせるなど、なかなか演技も細かかったです(笑) |
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●第17回 | デット・ヒート | 1984/8/7放送 |
![]() 「カミソリマコ」とのカミソリ対決も見られましたが、白百合組にフクロにされかかって「やめてぇー」と悲鳴を上げます。そこへ笙子たちが駆けつけ危うく難を逃れます(またまた引っ叩かれる八千代(^^;) ・入院していた景子は無事退院、喜ぶ笙子、八千代たち。 ・白百合組と水道場で一触即発「何をお前っ」とすごみますが、笙子に制止されます。 ・景子が仮退院。見送る笙子、八千代たち ・白百合組とトイレで揉め事。個室の扉をどんどん叩かれて 「うるせーなー、おしっこぐらいゆっくりさせたらどーなんだー!」と出てきた八千代 麻理も加勢して大立ち回りの大乱闘(トイレの床にまで寝転がっての殴り合い(^^;) ・景子のウェディングドレスに喪服をデザインした真琴に「このヤロー、縁起でもねえよ!」と突っかかって、笙子に制止されます(このパターン多し) ・朝雄が笙子を連れ去りに院内に潜入(つーか、少年院てこんな簡単に出たり入ったりできんの?−−;) これを阻止せんと八千代たちはまたまた大立ち回り。しかし真琴ら白百合組の策略で、笙子は連れ去られてしまいます。 |
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●第18回 | グッバイ・ラブ | 1984/8/14放送 |
![]() ・麻理、八千代たちは負傷を負い、真琴の部屋に怒鳴り込み。八千代は 「てやんでー、ここでおっぱじめる気かよ」 とすごみますが、ヨッコに制止されます。さらにやって来た哲也に 「哲也さん、笙子を朝雄に渡したのは、あんたの妹だよ」 と恨み言(?) ・笙子が無事戻ってきて、更に景子の結婚写真を見て喜ぶ八千代たち。 ちなみに髪型が少し変わって、伸びた後ろ髪を左右で結んでいます。 |
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●第19回 | グッパイ・フレンド | 1984/8/21放送 |
![]() 八千代「何、席を替われだと?べーっだ!」 麻理「哲也さんの笙を近くで聞きたいんだよ。頼むよ」 八千代「テメーが東京流星会にいた頃のうらみを水に流せるかいっ。お断り!」 麻理「このやろー、頭を下げて頼んでんのによ」 といがみ合い。 更に、哲也の笙が真琴に盗まれ、 麻理「いいこと思いついたよ、笙を捜せばいいじゃないか」 八千代「ちょっと、そりゃあたいが先に考え付いたんだ。あんた、あたいの頭の中をのぞいて、智恵を盗みやがったな」 麻理「冗談は顔だけにしな。テメーの貧弱な脳みそにわくのは智恵どころかボーフラぐらいのもんじゃねえか」 八千代「このやろー、くたばれ。お前なんて死んじゃえ」とスコップ振り回して大立ち回り。 でもそれには意味があったわけで・・・、 真琴から笙子にタイマンの申し入れがあり、しかもそこに割って入った麻理がなんと焼死してしまうのです (この無茶苦茶さ加減がいかにも大映テイスト 笑) その葬儀で「なんで死んじゃったんだよ」と祭壇に泣き崩れる八千代 ・・・というわけで、麻理の死をより効果的に演出するために、伏線を張っていたわけですね。 |
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●第20回 | ネバー・ドロップ | 1984/8/28放送 |
・真琴は少年刑務所送りとなり、頭を失った白百合組に報復しようとトキ子、八千代たちが追いかけ回します。 しかし笙子が止めに入り、5対5の張り手一発タイマン勝負で決着をつけることに(当然八千代も選ばれます) これを境に園内の諍いごとはなくなり、メデタシメデタシ。 ・演芸会で、ヨッコと剣舞(笑)を舞う八千代。 ・そしていよいよ笙子に仮退院の日が訪れます。 ![]() 理沙さん最後の台詞は「姉貴が出て行っちまうなんて、淋しいし、悲しいし、何がなんだかわからなくてさ」 そして「姉貴ー」とおいかけ、みんなで「♪ゆきーどけー」と山口百恵の「いい日旅立ち」を合唱しながら見送るのには、笑ってしまいますが(^^;) 物語の方はこのあと、最終回までの4回の中に強引に話を詰め込んで急転直下のラスト・・という、いかにも大映ドラマらしい展開で終わります。 |
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●第21回 | エバー・オンワード | 1984/9/4放送 |
(出演シーンなし) | ||
●第22回 | ネトップ・ザ・デビル | 1984/9/11放送 |
(出演シーンなし) | ||
●第23回 | ロンリー・カムバック | 1984/9/18放送 |
(出演シーンなし) | ||
●最終回 | ラブ・フォーエバー | 1984/9/25放送 |
(出演シーンなし) |