●第1回 | それは涙で始まった | 1984/10/6放送 |
山本理沙さんはドラマの冒頭、出演者のトップを切って登場しています。西村明子(坂上亜樹)とともに先代マネージャー加代(岩崎良美)の遺影を持って花園ラグビー場のスタンドに現れる杉本清美(諏佐理恵子=山本理沙)
後に最終回で、宿舎を出発する時の様子が描かれた時にはコートなんて着ていなかったので服装がずれているし、そもそも選手たちが既にグラウンドに出ているときに
マネージャーが暢気にスタンドに現れるのはちょっと不自然な気がするのですが、どうなんでしょう。
それはともかく、物語は決勝戦の試合前から過去に戻る形で始まり、以後理沙さんの出演は第7回までありません。
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●第2回 | 泥まみれのニュースーツ | 1984/10/13放送 |
(出演シーンなし)
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●第3回 | 謎の美少女 | 1984/10/20放送 |
(出演シーンなし) |
●第4回 | 開かれた戦端 | 1984/10/27放送 |
(出演シーンなし)
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●第5回 | 最後の闘魂 | 1984/11/3放送 |
(出演シーンなし)
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●第6回 | 涙の卒業式 | 1984/11/10放送 |
(出演シーンなし)
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●第7回 | 嵐の新学期 | 1984/11/17放送 |
この回から理沙さん登場。
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賢治が赴任して2年目の春。
「川浜一のワル」と言われた大木大助(松村雄基)が川浜高校に入学し、職員室で頭を抱える担任の甘利(三浦浩一)。
噂をすれば影とやらで、窓の向うの道を当の大木がやって来る。
そこへ、「大木さーん」「おめでとー」と大木の後輩中学生、清美と明子の2人がおいかけて来る。
大木の周りでクラッカーを鳴らし、花吹雪を飛ばし、黄色い歓声をあげて騒々しい2人。
大木「うるせーなー。帰れったら帰れ」
明子「だってぇー、あたいたちグレ仲間の中で高校入ったの大木先輩が始めてだもん、見送りぐらいしなくちゃ」
清美「(腕にしがみついて)入学式付き添ってあげる。ね、いいだろう?」
「帰らねえとぶっとばすぞ」と歩き出す大木。
それを見送りながら、「がんばってー大木せんぱーい」と相変わらず騒がしく手を振る2人。
OBの内田親子の尽力でグラウンドにゴールポストが再建される。歓喜する部員たちの傍らをニヒルに去って行く大木。
そこに「せんぱーい」とまた駆け寄って纏わり付く清美と明子。
明子「高校のほうはどう?」
清美「うまくいってる?」
「うるせぇ」と手を振りほどく大木を「待ってよー」と追いかけてゆく二人。
*
顔見せ程度の出演が2シーンあるだけで、まだ本筋には絡んでいません。なのでうっかり第1回の冒頭、つまり後のラグビー部2代目マネージャーであることを見逃していたりすると、清美と明子は何のためにいるキャラクターなのか、わからないかもしれません。
ちょっとオツムの足りない?中学生っぽさを演出するためなのか、いつもは凛々しい理沙さんの顔つきが八の字眉で子供っぽい感じになっているような気がします。顔にテープでも張っていたんでしょうか(−−;)
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●第8回 | 愛すればこそ | 1984/11/24放送 |
この回では重要な役割を演じ出演シーンが多いです。
*
県大会の第一回戦で強豪相模一高と対戦することになってしまった川浜高校。
大木を追いかけてきた清美と明子は、偶々一高の不良たちが川浜をバカにしているのを聞いてしまい、憤然と詰め寄る。
清美「あたいたち、川浜がコケにされるとムカツクんだよね!」
一高生「なんだオメーらまだ中学生だろ。川浜に何の関係がある」
明子「大ありだよ。川浜にはあたいたちの大好きな大木さんっていうキメキメの先輩が行ってんだよ」
一高生「ああ川浜一のワル大木ならしってるけどよ、ま、この勝負俺達一高の勝ちよ」
女生徒「太陽が西から上がっても川浜のボロ負けは動かないよ」
一高生「なんなら指賭けたっていいぜ」
清美「よーし、賭けた。もし川浜が負けたらあたいのこの指くれてやるよ」
明子「あたいもだ。受けて立とうじゃねえか」
一高生「こっちも指賭けたぜ。忘れんなよ」
明子「そっちこそ忘れんなよ!」
清美「あとで泣きいれんなよ!」
と、いきがっているところへ、当の大木が。
大木「お前ら知ってんだろうな。相模一高と川浜高じゃ横綱とふんどし担ぎ、月とスッポンだぜ」
清美「だから賭けたんだよ。大木先輩言ったじゃない、川浜には滝沢先生ってすごい先生がついてるって。なら横綱のお月さんだろ」
大木「バカヤロー、川浜の方がふんどし担ぎのスッポンだ。いくら滝沢でもどうしようもねえんだよ」
明子「えーふんどしと」
清美「スッポン?!」
自分の指を見つめる2人。
試合当日。53-0、67-0・・・川浜の劣勢は広がるばかり。
スタンドで「どーしよー」「どーしよー」と騒ぐ二人。
そして結果は109-0、川浜の無残な敗北。
「うわーん」泣きじゃくる清美と明子。
一高の不良たちから逃げ回る2人。でも捕まってしまう。
アパートの一室。「そっちのムチムチのチビからだ」と包丁をとぐ一高の不良。手を押さえつけられる明子。
明子「やだーおかーちゃーん」
清美「誰か助けてー」
そこへ大木が現れ、
「女はいたぶるもじゃねえ、抱くもんだ」(すげー台詞 笑)
そして、
「そいつらの小指の代わりに俺の片腕くれてやるぜ。・・・もし来年の県大会で川浜高校がテメエらの相模一高に負けたら、
俺の腕をくれてやる」
と、飛んでもない約束をしてしまう。
河原の土手を歩きながら。
清美「大木さん、いつもあたいたちのことをうるさいうるさいって言ってたくせに、何で助けてくれたんだよ」
明子「わかってるよ、先輩。あたいたちが親にも見離された子だから、かわいそうだと思ってくれたんだ」
清美「腕をやるだなんて、大丈夫なのかい。あんな啖呵を切っちゃってさ」
大木「俺もあとでしまったと思ったんだけどよ、さっきはああいうしかねえだろう」
職員室。賢治に助けを求めに来た清美と明子。
賢治「え、それじゃ相模一高に勝たないと大木が腕を切られるっていうのか」
清美「だからお願いに来たんだよ」
明子「勝つためだったらさ、あたいたちどんな手伝いでもするからさ」
そこへ呼ばれてきた大木。
大木「お前たち話したな」
甘利「大木、お前なんてバカな約束したんだ、どうせ不良との約束だろう。守る必要ない」
大木「チャラってわけにはいきませんよ。先生、俺だって腕を切られたかねえ。また生えてくるってもんじゃねえからな。
来年、何が何でも勝ってもらいたいんだ」
賢治「ちょっと待てよ。俺は来年と言った覚えはないぞ。今の弱体チームが一高に勝つには2,3年、いやもっとかかるかもしれん」
甘利「じゃ大木の腕はばっさりと・・・」(て、あんた、日本は法治国家なんですけど(^^;)
清美「(賢治にすがりついて)いやだ、いやだよそんなの。先生なんとかならないの」
賢治「おい大木、いっそのことお前がラクビーやらないか。」
大木「俺が?」
賢治「前から目には留めてたんだが、お前は瞬発力も体力もある。ラグビーにはもってこいだ」
大木「先生、人間と着物には柄ってもんがある(誰が面白いことを言えと(^^;)。俺にはケンカしか能がねぇよ」
賢治「ラグビーもボールを取り合うケンカだ。但し、ルールのあるケンカだ。なぁ大木。今のチームには闘争心が欠けてる。お前のようなファイトマンが必要なんだ。お前も腕を切られたくなかったら、来年お前のその手で一高をぶったおしてみろ。どうだ大木」
かくして大木はラグビー部へ。 |
●第9回 | 愛ってなんだ | 1984/12/1放送 |
ラグビー部を強くしようと焦る余り賢治は闇雲に怒鳴ってしまい、生徒たちの反感を買う。
反省した賢治の謝罪で生徒たちの心は戻るが、大木だけが帰って来ない。
その大木は街でチンピラと喧嘩をしている。清美と明子が加勢するが完全な足手まとい。
「センパイ、カッコイ〜」
大木「バカヤロウ!余計なことすんじゃねえ!」
と、そこへパトカーのサイレンが。
清美「ヤバイ、警察来たよ!」
明子「センパイ、早く逃げなきゃ!」
大木「いいからお前達こそずらかれ」
清美「あー来たー」
明子「せんぱい、ごめんね!」
警察署に連行された大木は賢治が身元引受人となり解放される。物陰から心配そうに見つめる清美と明子。
職員室では大木の処分が話し合われる。
そこへ窓をどんどんと叩く音がして、清美と明子が顔を出す(職員室は2階のはずですが^^;)
清美「大木先輩はラグビー部をからかわれて、それで怒ったんだ」
明子「あのチンピラたちは川浜のラグビー部は町全体の恥だって冷やかしたんだ。それで先輩あたまにきちって」
野田「わざわざ教えにきてくれてどうもありがとう」
明子「ねえ、先輩どうなるの」
山城校長「心配しなくていいから早く帰りなさい」
清美「ほんとに大丈夫?」
山城「ああ大丈夫だ」
清美「そ、じゃ行こうか」
明子「うん、じゃあね、バーイ」
清美「バァーイ」
と華麗に?去って行く2人
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●第10回 | 燃える太陽 | 1984/12/8放送 |
(出演シーンなし)
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●第11回 | 死と友情と | 1984/12/15放送 |
森田の姉夕子(和田アキ子)が祖父の面倒を見に帰阪したため、部員たちが交代で新楽を手伝う。
道で出前姿の大木を見かけて駆け寄ってくる清美と明子。
清美「あ、わかった。とうとう」
明子「ねー」
清美「なんかやらかして退学になって、それでラーメン屋さんに拾われたんだろ」
大木「バカヤロー、ぶっとばすぞ」
明子「がんばってねー」
清美「ファイト!」
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●第12回 | 愛は死線を越えて | 1984/12/22放送 |
余命幾ばくもないと知ったイソップは父親の財布を持って街に飛び出す。
行方を追って街へ探しに来た賢治と甘利は道端で清美と明子に出会う。
賢治「イソップ見かけなかったか」
明子「イソップ?ああ、あの目のキョロっとした子」
清美「見ないよ」
賢治「そうか、もし見かけたらすぐ知らしてくれないか」
明子「おっけー」
翌日、賢治、甘利、大木をディスコの前に連れて行く2人。
賢治「じゃ君たちはここでイソップを見かけたのか」
明子「あたしたちゆうべ、踊りに来たんだ」
回想シーン、ディスコで踊る2人(ド派手な衣装の清美(^^;)
と、イソップがいるのに気づいて
清美「イソップー?」
明子「どうしたの?」
逃げるイソップ。追いかけようとして、ビンを拾う明子。においをかいでみると・・・
明子「トルエンのにおいがしたのよ」(すぐトルエンてわかる中学生ってのもすごい(−−;)
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●第13回 | 力の限り生きた | 1984/12/29放送 |
(出演シーンなし)
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●前半総集編 | これが青春だ | 1985/1/5放送 |
(出演シーンなし) |
●第14回 | 一年目の奇跡 | 1985/1/12放送 |
(出演シーンなし)
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●第15回 | 不良教師 | 1985/1/19放送 |
この回から清美と明子も川浜ラグビー部入り。以後台詞はなくとも主だったシーンには殆ど出演しています。
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新学期。平山ら有望な新入生が入部し、高校生になった清美と明子も加代のもとマネージャーの見習いを始めた。
が、あまりにも多いマネージャーの仕事量を聞かされた清美、
「もうもう結構です。こりゃタコの八ちゃんみたいに手が8本いる」
と早くも音を上げてしまう。
練習中、大木が倒れたのを見て、救急箱を抱えて走り出す清美。でもタイヤに躓いて転んでしまい、清美の方が失神してしまう。
顔にやかんの水をかけられて目を覚ます清美。

学力向上を目指す岩佐校長(名古屋章)の厳しい方針により模擬テストが実施され、その結果が容赦なく棒グラフとして張り出される。
大木の悲惨な成績を見た清美と明子はマジックで勝手に継ぎ足しているところを校長に見つかってしまい、2人を庇った大木が停学処分に。
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●第16回 | 学校とはなんだ | 19845/1/26放送 |
岩佐校長から、中間テストで平均70点以下なら廃部という条件を付けられたラグビー部員達。
最初のうちは「テストが何だってんだ!」(清美)などと気勢を上げていたが、やがて練習と勉強を両立させる過酷な日日に心身ともに消耗して行く。
しかし賢治の娘ゆかりの言葉をヒントに清美が
「ねぇみんな聞いた?あたいたちワンワン方法忘れていたんじゃない」
大木「ワンワン方法?なんだよそれ」
明子「ひょっとしてさ、それさ、"One for All All for One"のことじゃないの」
清美「それそれ。ひとりはみんなために、みんなはひとりのために」
森田「そうか。俺たち一人一人別々に勉強してきたけど、練習だけじゃなくて勉強でも助け合えるんじゃないか」
賢治「お前たちよくそこに気づいたな。勉強も一人でやるよりは、みんなでやる方が張り合いもあるぞ」
と、ボケをかましつつも貴重な提言をする清美。

新楽の二階で勉強を始めた部員たち。しかし大木がトイレに立った間に高杉(柿島伸次)と栗原(榊原晃)が、
大木がいたのでは平均点が下がる、部全体のために切るべきだ、などと言い出したので、
兄貴と慕う大木を貶されてムッとした表情の清美。
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●第17回 | 最後のグラウンド | 1985/2/2放送 |
名村直(鶴見辰吾)の出現を機に森田と大木の間に不穏なものが流れ、チームワークが乱れ始めたラグビー部。 賢治は部員達に自分を見つめ直させるため、日記を書かせることにした。更に清美が
「ねねね、交換日記ってのはどう?」
大木「交換日記?」
明子「あぁ、あれ結構面白いよ。以外と本音が出ちゃってさ」
大木「バカ。それこそ女のすることじゃねぇかよ」
賢治「いやそれは良いアイデアだ。それで行こう」
と、前回に続き、清美の一言が役に立つ。
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●第18回 | 去りゆく君へ | 1985/2/9放送 |
早くも1年後の全国大会を目指して猛練習を開始した川浜ラグビー部。マネージャーの加代も清美と明子を厳しく指導する。
部員のジャージを繕っている清美。しかし、
清美「出来ました!見て先輩。ほら。・・・あ、あれ?どうしちゃったんだ。あれれ」
加代「あなたお裁縫したこと無いの?」
清美「まいったなこりゃ」
卒業後も加代が事務員として学校に残ることになってほっとする清美と明子。
清美「よかった。だってさ、山崎さん居なくなっちゃったら、私たちどうしようかと思ってたんだもん。ねぇ」
明子「ねぇ」
大木「ほんとよかったぜ。こいつら二人っきりじゃ、かえって俺たちの方が面倒見なきゃならねぇもんな」
明子「何言ってんのよ。あたいたちだってね、ちゃんと役にたってるんだから。ねぇ」
清美「ねぇ」
明子「そうでしょう」
清美「そうよう」
明子「ちょっと笑わないでよ」
しかし結局、加代は両親と和歌山に行くことになり、部員達のために最後の洗濯をしている。そこへ、
明子「山崎先輩」
清美「せんぱーい」
明子「ちょっと来て下さい」
加代「何なのよ一体?」
明子「いいから来て」
と連れて行き、加代のために部員みんなで心を込めてお礼の胴上げ(それにしても胴上げ長すぎ(^^;)
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●第19回 | 友よ安らかに眠れ | 1985/2/16放送 |
加代の歓送会。花束を渡す清美と明子。
1度でいいからみんなと一緒にプレーをしてみたかったという願いをかなえて、翌日、加代を交えて練習しているところへ、
「せんせーい。私たちもやらせてよー」と清美、明子、圭子(伊藤かずえ)、そして大三郎(梅宮辰夫)がやって来た(短パン姿が可愛い理沙さん)
名村直を親の仇の息子と憎む大木は一対一の決闘を申し込む。その会話を窓から覗いていた清美と明子。
明子「えーっタイマンだよ」
大介「お前たち!」
明子「先輩、よしなよタイマンなんて。校長の話忘れたのかい?」
清美「ばれたらラグビー部は廃部だよ」
大介「シーッ。今の話先生にも誰にも言うんじゃねぇぞ。もししゃべりやがったら、てめえらと縁を切るからな」
明子「先輩・・・」
翌日の賢治の授業中、大木がいなくなったと江藤(谷村昌彦)が知らせに来る。
賢治「みんな悪いなちょっと自習しててくれ」と捜しに出かける賢治。
明子「先生・・・」と立ち上がり、昨日の件を話かけるが、
清美「明子!ダメ!ダメ!」
と止める。
部室の入り口で話している清美と明子。
明子「清美!さっきあたいが先生に話そうとした時、なんで止めたんだよ!名村直はともかく、大木の兄貴にもしものことがあったらあんたのせいだからね!」
清美「今頃ガーガー言っても遅いよ!とっくに血を見ちゃってるよあの二人」
明子「薄情者!」と清美に平手打ち。
清美「何すんだよ」とお返し。
そのとき、二人の話を聞いた加代が飛び出してきて「今の話ほんとなの!大木君と直さん決闘してるのね!」
決闘を止めに急ぐ加代、清美、明子。そして道路を横切ろうとする加代。
清美「あっ先輩。あっちの歩道橋渡ろう」
加代「大丈夫」そう言って渡り出すが、車に跳ねられてしまう・・・。
病院に運ばれた加代は賢治たちの懸命の祈りも虚しく帰らぬ人となってしまう。
加代の葬儀で焼香する清美と明子
清美「先輩。マネージャーの仕事、ちゃんとやります」
明子「見てて下さい。この日報、ちゃんと付けます」
霊前に誓う2人。
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●第20回 | 我ら花園に立つ | 1985/2/23放送 |
秋の県予選を迎え、ラグビー部は順調に勝ち抜いて行く。 だが母親の病気が心配な大木は不振を極める。
そんな折、圭子の実父である名村謙三(内藤武敏)が現れる。大木の父親の死に責任を感じた名村は大木の母親の手術費用を負担する。
甦った大木の活躍により川浜高校は遂に花園進出を果たす。
*
県大会を縦軸に名村謙三と大木の関係を横軸にストーリーが展開され、今回はあまり目立った場面がなかったです(^^;)
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●第21回 | 勇気なき者は去れ | 1985/3/2放送 |
遂に憧れの花園ラグビー場の土を踏んだ川浜ラグビー部。
そしてダッグアウトでも・・・。
清美「ねぇ、持ってきた」
明子「勿論」
そう言って、加代とイソップの写真をテーブルの上に置く。
川浜ラグビー部は一回戦、更に二回戦も突破する。
しかし三回戦で前年の覇者・城南工大高に敗れた。
川浜高校のラグビー部室に、新たなスローガンが貼られる。
「打倒!!城南工大高校」
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●第22回 | 勝ってから泣け | 1985/3/9放送 |
新学期を控え、新キャプテンの選出が行われる。新楽で待っている賢治のもとへ結果を報告に来る清美と明子。
明子「先生」
賢治「おお、決まったか?」
明子「はい。一応決まることは決まったんですけど。ねぇ」
賢治「誰なんだ?」
清美「平山君です」
賢治「平山か」
清美「でも本人はどうしてもイヤだって」
大三郎「何で?キャプテンに選ばれるなんて名誉なことじゃねぇか」
清美「私はそう思うんだけど、彼はほら、職人肌だから」
大三郎「職人肌?なーに・・・ってことはつまり、てめえの仕事んだけ打ち込みたいってわけか?」
明子「そうそう、それ。彼さぁ、城南の曽根っていう選手に、凄いライバル意識燃やしてるんだよね」
そこへ栗原が血相を変えて賢治を呼びに来た。キャプテンをやりたくないと言う平山を大木が河原で殴っていると言う。
賢治とともに清美、明子も駆けつけ大木を制止する。
改めて賢治は平山にラグビーの基本精神とキャプテンの役割の重要性を説いた。清川、栗原にも励まされた平山はキャプテンを引き受ける決意をする。
賢治「頑張れよ」
平山「はい」
栗原「頼むぞ」
平山「マネージャーよろしく」
明子「頑張ってね」(清美は台詞なし)
卒業式。賢治と並んで大木ら3年生を見送る清美。
新学期。ラグビー部は不振が続き、 指導に行き詰まりを感じていた賢治は山城(下川辰平)の紹介でマーク・ジョンソン(チャールズ・モーガン)にコーチを委ねる。
賢治のやり方とマークの提唱するエンジョイ・ラグビー が融合し、成長したラグビー部は秋の国体で決勝に勝ち進む。
相手は因縁の城南工大高。試合は10対4のリードのままロスタイムを迎える。
賢治「あと何分だ?」
明子「あと3分です!」
清美「頑張れ頑張ってよ!」
しかし土壇場でわずかな隙から同点に追いつかれ引き分けに終わる。 試合後、賢治は部員たちに勝負への執着心の重みを説いて「泣くのは花園だ。花園で勝ってから泣け!」と教えた。
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●第23回 | 下町のヒーロー
| 1985/3/16放送 |
国体決勝でのショックが尾を引き、スランプにあえぐラグビー部。
マーク「みんなラグビーをエンジョイしてませんね。もっとリラックスしないと」
明子「でもリラックスしている人、一人だけいるわよ」
清川「ほら下向いてたって何も落ちてねぇぞおら。声出せ。おら行こうぜ」
清美「清川君はムードメーカーで、あだ名も"お祭りのキヨ"って言うの」
マーク「そう。じゃあ彼の明るさだけだけが救いです。きっと明るい家の子ですね」
賢治「いや、清川はお父さんが碌に働かないでブラブラしてるもんで、昼も夜もバイトしてるんですよ。この中では一番貧しい家の子なんです」
この後の清美は校門シーン、大三郎の葬式シーン、練習シーンでわずかに姿が映る程度で実質出演シーンなし。
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●第24回 | 花園へ飛べ千羽鶴 | 1985/3/23放送 |
この回は或る意味で清美と明子が影の"主役"です。
*
今や全校注目の存在となったラグビー部。中でもキャプテン平山は女生徒たちの憧れの的。
女生徒3人が練習中の平山に「平山君サインして」と、追いすがる。
明子「ダメダメ。あんたたちグランドに入らないで」
女生徒「何よ威張っちゃってさ」「そうよ」
賢治「平山もほかの部員たちも、最後の調整が必要なんだ。少し遠慮してくれ」
女生徒「はーい」
明子「わかった?」
「べーだ」と余計な挑発をする清美。
女生徒「何よ。あっ校長だ。ヤバイ」
部室で鶴を折っている明子と清美、そして圭子。そこへ練習を終えた部員たちが戻ってくる。
賢治「おお、千羽鶴か」
圭子「ええ。花園に持っていって頂こうと思って」
明子「あたい、幼稚園行かして貰えなかったから習ってないもんね。難しいよ」
清美「一口に千羽って言うけど、いざ折るとなると気が遠くなるよ。ねぇ、手伝って」
清川「本人の俺たちが折ったらなんかおかしくないか」
明子「千羽の中に一つずつくらいあってもいいじゃない」
清美「鶴はね、試合でケガしないように守ってくれるんだって」
治男「いやだけどさ、どうやんのこれ」
賢治「何だお前たちそんなことも知らないのか。教えてやるから見てろ。こうやって、それからこうやってな」
圭子「先生、それ奴さんですよ」一同爆笑
準決勝の試合当日朝。明子と清美が出発の準備に追われているところへ例の女生徒3人がやってきて、
「平山君にこれ渡して貰えないかな」
と、寄せ書きを渡す。
明子は「いいよ」と受け取り、脇に挟むが・・・。
会場の控え室。八木のスパイクが見当たらない。
賢治「お前どっかに置き忘れたんじゃないのか?」
八木「いえ・・・ちゃんと車には積んでくれたんでしょう?」
明子「うん。何度も荷物取りに引き返したから、その間に盗られたとしか考えられないよ」
清美「ねぇどうしよう。ほんとに盗られちゃったのかな」
賢治「おい、そんなこと詮索してる時間はない。誰か八木にスパイク貸してやれ」
八木は借り物のスパイクで精彩を欠き、試合には勝ったものの今後に不安を残した状況。
賢治は部室に部員たちを集めて、
「決勝の前に、俺は何としても八木のスパイクを取り戻してやりたい。八木、お前ほんとに盗った奴に心当たりないのか」
と呼びかけるが、疑心暗鬼が日ごろの3年生と2年生の対立感情にまで引火し、怪我のため八木にレギュラーを奪われていた平山
が疑われる。その結果、部員同士の殴り合いに発展、吊してあった千羽鶴が散乱し、踏みつけられてしまう。
清美「ああ鶴が・・・」
黙って見ていた大木が遂に怒鳴りた。
「てめらいい加減にしろー!!」
鶴を抱えて泣きじゃくる清美と明子。
スパイクを盗んだ犯人は、例の3人組だった。頼んだ寄せ書きを忙しさにかまけて明子が落としてしまい、
しかも踏みつけたまま気づかず行ってしまったことに怒った彼女たちが、仕返しにスパイクを盗んで、
マネージャーの顔を潰してやろうとしたのだった。
部員「てめえら。てめえらのお陰でな、俺たちは先輩に疑いを」
明子「止めて。忙しくて、寄せ書きのことなんか忘れてたあたいたちのせいだよ」
清美「殴るんならあたいたちを殴ってよ」
平山「いや、悪かったのは俺だ。考えてみれば俺は、一生懸命やってくれた矢木に、ご苦労さんも、よくやったの一言も
かけていない。そんな俺の心の狭さが原因なんだ」
矢木「先輩、それは違う。俺だって碌なプレーもできないくせに、いい気になりすぎてました。
やっぱりレギュラーになりたくて」
平山「何も言うな。矢木、これからも俺に万が一のことがあったら、後は頼むぞ」
矢木「先輩」
*
・・・というわけでチームワークは蘇り、そして決勝にも勝って、見事、花園へ。メデタシメデタシ。
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●第25回 | 微笑む女神 | 1985/3/30放送 |
全国大会を前に猛練習を続ける賢治たち。
しかしキャプテン平山の負傷はまだ癒えず、更にチーム一の俊足栗原がしばしば右肩を脱臼するようになっていた。
清美たちに肩を入れて貰う栗原。
明子「あたいたちも上手くなったもんね。将来整形外科のお医者さんになるかな」
清美「何呑気なこと言ってんのよ。もし試合の最中に外れたらどうすんのさ」
(この台詞ちょっとしゃがれ声。理沙さん風邪気味だったのかしら?)
出発の前日、部員たちをより強い心の絆で結ばせるため寺院でうちわ太鼓を叩かせる賢治。
最初はばらばらだったものの、やがて外で待っていた清美と明子が
清美「あれ?太鼓の音一つになっちゃったね」
明子「みんな居眠りしちゃって、先生一人で叩いてるんじゃない?」
・・・と覗いてみると、実は全員の太鼓音が一つになっていた。
その夜、クリーニング店が火事で、部員達のジャージが全部焼けてしまうという大事件が勃発。
清美「だから、だから私たちが洗えばよかったのよ」
明子「あんまりだよ。せっかくの全国大会だから、たまにはクリーニングに出した方がいいって、
無理して部費のやりくりまでしたのに」
賢治「泣いても始まらん」
そこへ尾本(鈴木秀一)がクリーニング店の吉村を連れて来る。
土下座して謝罪する吉村をなじる内田勝と掴み掛かる矢木。
賢治「止めろ!誰も火事を出したくて出した訳じゃないんだ」
賢治は、相模一高に109対0で惨敗したときの、昔のジャージが残っていることを思い出す。
賢治「こいつは、初心に帰れっていう神のお告げかもしれん。みんな、花園にはこの赤いジャージを着て戦うぞ!」
一同「はい!」
清美「任せといて、あたしたちで洗うから。明子」
明子「よし!やったろうじゃないの」
ジャージを手洗いで洗濯する清美たちに圭子もやって来て加わる。
圭子「どれ私も。さあ代わって」
清美「いいんですか?」
圭子「当たり前でしょう、私だってマネージャーのお手伝いしてた時もあったんですもの」
明子「でも、大財閥のお嬢様に」
圭子「何言ってんの。それにこんな時、加代さんが生きてたら、きっとどこからでも飛んできたと思うわ」
在りし日の加代の姿を思い出して涙ぐむ清美と明子。
圭子「さ、泣いてる場合じゃないわよ」
洗濯されたジャージは部室に届けられ、川浜ラグビー部は予定より一日遅れて花園へ旅立つ。
花園で川浜高校は決勝に勝ち進む。
しかし準々決勝で平山は左足の古傷が悪化し、準決勝では大苦戦。
宿舎で平山の足を治療する清美と明子。
清美「氷持ってきたわよ」
明子「あっサンキュー」
平山「すまん。迷惑かけて」
清美「何言ってんのよ。これが私たちの仕事なんだから」
明子「そうよ、それにこの足で明日も、活躍して貰わなきゃね」
甲斐甲斐しく働く2人。
そして翌日。
再び初回の冒頭シーン同様、花園ラグビー場のスタンドに現れる清美と明子。
いよいよ決勝戦が始まる…。
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●最終回 | 花園よ永遠なれ | 1985/4/6放送 |
決勝戦は一進一退の攻防を繰り返す大激戦。前半は川浜高校がペナルティゴールを決め3対0とする。
タックルを仕掛けて失神した内田治男の元へ走る賢治と清美・明子。
賢治「内田、大丈夫か!」
明子「内田君」
清美「しっかりして」
明子がコールドスプレーをかけ、ようやく気がついた治男。
治男「そんなにかけたら、顔中しびれちゃうじゃないか」
明子「ごめん」
賢治「やれるか」
治男「やれます」
清美「でもその目」
治男「右が見えなくたって、左が見えらぁ」
ハーフタイム。
明子「内田君傷見せて」
治男「おお悪りい」
清美「あぁまぁまた腫れたみたい」
治男「そんなに酷でぇ面か」
明子「大丈夫、大丈夫。かえっていい男になったわよ」
治男「言ってくれるぜこいつ」
後半。栗原が脱臼、走り出す賢治と清美・明子。
賢治「栗原」
栗原「先生」
賢治「動くな。この子たちが肩入れますから」
ラグビーをやりつつ、学業成績も常にトップの座を守り続けてきた栗原。
そんな彼も相次ぐ体の故障から、一時はラグビーを断念しようと思ったこともあった。
回想シーン。栗原を励ます清美と明子。
明子「辞める?冗談じゃないわよ。そんなの契約違反じゃない」
栗原「契約違反?」
明子「そうよ。ラグビーやりながら首席で卒業するのがあんたの義務でしょう」
清美「栗原君。体のことだったら、私たち一生懸命面倒見るからさ、頑張ってラグビー続けてよ!」
栗原「杉本・・・」
清美「だって、あんたにラグビー辞められちゃったら"やっぱり勉強とスポーツは両立できないんだ"ってみんなに言われちゃうもん」
明子「そうよ。あんた、あたいたちボンクラの希望の星なんだよ」
栗原「西村・・・。わかったもう辞めるなんて言わないよ」
後半開始早々に城南工大高が同点に追いつく。
試合はロスタイムを入れても、あと5分
両足の激痛を堪えてプレーする平山。
清美「先生、平山君の足大丈夫でしょうか?」
心配そうに賢治の元に駆け寄る清美。
賢治「時間は!」
明子「もうほとんどありません!」
終了寸前、清川はスクラムから出たボールを平山を飛ばして栗原へつないだ。 走る栗原に城南がゴール目前でタックル。判定はトライ。7対3。
抱き合って喜ぶ清美と明子。「やったー」
そしてレフェリーの笛が鳴った。 「ノーサイド」
優勝!!
グラウンドへ飛び出す賢治、そして清美、明子。賢治は 駆け寄る選手達と抱き合って泣いた。
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ということで、感動の最終回に清美こと理沙さんもその姿を刻したのでした。
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