雑誌記事再録
●インタビュー
『Beppin』1985年5月号掲載
雑誌『Beppin』1985年5月号に山本理沙さんが本名の諏佐理恵子さん時代のインタビュー記事が掲載されています。
当時理沙さんは「不良少女とよばれて」「スクール☆ウォーズ」に連続レギュラー出演して1年が経った時でした。
インタビューでは、デビューの経緯、撮影の苦労話、そして将来の夢など貴重なエピソードを語っています。
その内容を採録させていただきます(誤字は原文のまま)。

***


「スター誕生(CX)」レギュラー出演!
諏佐理恵子
麻布のマンションで、
おはようって言ってチュッてするの。
――デビューのきっかけは?
理恵子 最初にテレビに出たのはコマーシャルでした。
――スカウトされたの?
理恵子 いいえ。ちょうど北海道に行ったときにオーディションがあったんです。それから東京に来てトントン進んじゃったんです。
――そのあとは?
理恵子 「不良少女と呼ばれて」っていうドラマに出たんです。
――女優をめざしていたの?
理恵子 歌手になりたかったんです。
――歌はこれからだね。
理恵子 がんばります。
――ドラマはいつから。
理恵子 中学2年生からです。
――初めてドラマに出たときの感想は。
理恵子 もっとチャラチャラしているもんだと思っていました。でもやってみるとこんなに大変なものだったのかって感じました。
――一番苦労したとは?
理恵子 朝早い、夜遅いっていうこと。もう慣れましたけど。それに監督さんもコワイし。
――コマーシャルとは違うネ。監督さんに虐待されたとか。
理恵子 そんなことないですヨ。コマーシャルのときは「可愛いね」って言われるでしょ。ドラマではそういうのがないんです。お化粧も自分でやるし。
――それじゃ楽しいことは?
理恵子 そりゃいっぱいありますよ。車に乗せてもらったり。
――ムムム!車の中で何するの。
理恵子 別に普通のお話したりですよ。
――どうも、どうも。で、あこがれの人はどんなタイプ?
理恵子 周りにカッコイイ人いっぱいいますから。いろいろ変わります。
――男の人について、どう?
理恵子 今は仕事一本です。でも結婚は憧れますよ。雑誌を見てもこの部屋に住みたいとか考えますよ。
――16歳として、結婚をどう思う?
理恵子 朝は私が先に起きてクロワッサンとカフェオレを用意するの。ダンナ様がシャワーを浴びてまっ赤なタオルで頭を拭きながら出てくるの。 麻布のマンションで、おはようって言ってチュッてするの。あんまり言っていると現実が遠ざかっていくかな。
――かなり完璧性な所があるのかな。A型だけあって。自分をどんな娘だと思う。
理恵子 素直だと思います。これしかないですよ。A型だから一応合わせるんですが、ときどきボロがでるんです。
――これからの目標と一年後どうなっていたいか教えて。
理恵子 ニューミュージックのようなコンサート活動とかやる歌手になって、とにかく顔と名前を知ってほしいです。
――頑張って。

***

以上が記事の全文です。
なお、キャプションに"「スター誕生」レギュラー出演"とありますけど、実際の「スタア誕生」出演時には芸名の「山本理沙」になっていました。 プロフィール紹介に「6月いよいよパップレコードから歌手デビューする!」とありますので、おそらくそれに合せて新芸名で、という予定だったのでしょう。 ただ、折角取材を受けて、本人も「名前を知ってほしいです」と言ってる矢先に別の名前に変わってしまったんでは宣伝効果が半減ですし、 歌手デビューも11月に延びてしまいましたので、どうも段取りが悪い気がします。
また、文中、デビューのきっかけについて「ちょうど北海道に行ったときにオーディションがあった」と言っていますが、 北海道には旅行ではなく、一家でしばらく住んでいたように聞いていますし、この「オーディション」というのが具体的に何を指すのかもよくわかりません。
それから、ドラマ出演は「中学2年生から」と言っていますが、「不良少女とよばれて」に出演したのは理沙さんが15から16歳にかけての時なので、計算が合いません。勘違いしているのでなければ、それ以前にも出演したドラマがあったんでしょうか。。。

雑誌記事再録 山本理沙メモリーズ

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