雑誌記事再録 | |
●対談(vs田代まさし) 『GORO』1986年9月11日号掲載 | |
雑誌『GORO』1986年9月11日号(第295号)に掲載された山本理沙さんの対談記事です。 「GURI GURI GALチェック」という、あの(^^;田代まさしがホストのコーナーにゲストで登場しています。 おちゃらけた調子ながら、下着談義から、中学時代の初恋秘話まで、理沙さんのプライベートが垣間見える内容です。 その全文を紹介させていただきます。 *** |
えっ、レズ?そりゃホモのほうが嫌いですけど・・・田代 オレ、理沙ちゃんの出てる『PEEK A BOO』って、しっかり見てんだから。理沙 わっ、ありがとうございますぅ。 田代 うん、うん。感謝されるってのは、気持ちいいもんだね。あの番組のなかの「青いメビウス」とかいうミニドラマ、 あれがエッチで好きだったんだ。 理沙 百合族のハナシなんです。 田代 そう、レズ。理沙ちゃんて、レズの気があるの? 理沙 とんでもない、あたし、キライですよ。 田代 ホントかね。じゃあさ、ホモとレズって、どっちのほうが気持ち悪い? 理沙 それは、ホモのほうが気持ち悪いですねぇ。 田代 ♪パッパカ、フゲフゲ、フィッフィッ〜("笑点"のメロディーで)、それはやっぱしレズの気ありだ。だって、 フツーの女のコは"レズのほうがヘン"っていうもん。ヤーイ、このレズ! 理沙 そんなコトないです。自然がいいですもん。 田代 じゃ、自然ってなによ!? 理沙 ですから、男の人と女の人で・・・・・・。 田代 エッチするわけだ。 理沙 ま、そのへんのコトはわたしもまだ18ですので、おいといて・・・・・・。 田代 でもさ、レズシーンでいろいろしたりすんでしょ。 理沙 あっ、わたしは関係ないんです。女のコ3人いて、他のふたりはキスとかしても、わたしは見守ってる役ですから。 田代 キスシーンぐらい、あんじゃないの。 理沙 それがないんですねぇ。幸か不幸か。 田代 そりゃ、不幸だよ。やんなさい、キスシーンぐらい。 理沙 うーん、相手の男性がステキな方ならいいですけど。 田代 だれよ!?ラッツ&スターってバンドのバリトンやってるヤツとか!? 理沙 岩城滉一さんとか・・・・・。 田代 ♪パッパカ、フゲフゲ、フィッフィッ〜、キョービみんな岩城滉一だよ。あのコーヒー男!! 理沙 そうですね。あの"コーヒー入れようか?"ってCMでクラッときちゃいましたね。 田代 なにが"入れようか?"だ。スケベめ。ひとりでやってろっての。あ、そういや、なんかの雑誌で読んだけど、よくナンパされるんだって? 理沙 そう、そう。されるんですよ。そりゃ、まったく声かけられないよりはうれしいですけどね。とりあえず、わたしもタレントですからねぇ。 プライドってもんもありますよ。それを気軽に"よっ、お茶飲まない?"だって。そりゃ、深夜番組ですけどね。いちおう、レギュラー出演してるんですし。 田代 理沙ちゃんて、けっこう目立ちたがり屋なんじゃないの。そんなプライドがあるってコトはさ。 理沙 そうですね。目立ちたがり屋。ドラマより歌のほうが好きなんですけど、その理由がドラマだとひとりでテレビに映れないから、ですもんね。 血液型Aの特徴ですね。 田代 わがままなヤツだなぁ。 理沙 うん。自分勝手なの。カンペキ主義者だったんです。子どものころからズッと。 田代 黒沢明かって。 理沙 赤いボウシと赤いカバン、それに赤いクツが揃わないと外にも出なかったんですって。 田代 理沙ちゃんだったのね。異人さんに連れられて行っちゃったのは。 上はベージュ、下は友だちとお揃いをはいてます田代 カンペキ主義者ってコトだと、洋服はもちろん、下着までトコトンと気をつかうほうでしょ?理沙 そうですねぇ。下着はけっこういっぱい持ってますよ。下着屋さんとか行ったときに、カワイイのを見つけると必ず買うようにしていますから。 田代 オッ、オッ、ゴックン。そのかわいいのって、いったいゼンタイ、どんな感じのヤツよ!? 理沙 ウフン、いろいろありますよぉ。まあ、そのとき、そのときのハヤリのカッコが多いですけどね。 たとえばいまですとぉ・・・・・・、ハイレッグのですとか。上だとマドンナが着てるような胸だけのヤツ。それだけだとキャミソールみたいな。 田代 もしかすると、子どものころみたいに上下とも赤で揃えなきゃイヤだとか・・・・・・。 理沙 そんなコトはないですよ。お洋服と合わせたり、ね。 田代 フンギャー。それじゃ、きょうの服は黒だから。いきなり黒の下着かよ。これは強力でんな。 理沙 そんなぁ、上はフツーですっ! 田代 コケー! ってコトは、下はフツーじゃない!? 理沙 上はとにかくフツーです。 田代 なに色よ、なに色? 理沙 ベージュです。なんて、素直にいってんの。下はね、友だちとお揃いなんです。 田代 おい、おい。どんな友だちだよ。まさか岩城滉一じゃないから、やっぱ、百合族やってんじゃないのか? 理沙 イヤッ、あの、その友だちといっしょに買い物してて、"これ、いいね"なんて同じものを買っちゃったんです。 上に黒のタンクトップかなんか着れば、それだけで部屋着になっちゃうような。 田代 そんな部屋行きてぇもんだよ。でもなんか、どんな下着かわかってきたなぁ。シマなんか入ってんだろ。 理沙 そう、大当たり。グレーと黒のシマのです。いま、はいてるのは。わぁ、また、いっちゃった。 田代 カタチもなんか、グイッなんて大胆なヤツ? 理沙 そうです。ハイレッグ! 田代 おい、これ読んでるオマエ。このページに出る理沙ちゃんの写真の、洋服の下には、グレーと黒のシマでハイレッグの 下着が隠されてんだぞ。そう思って、ジロジロ穴のあほど眺めまくれよ。ついでにナメたりしてもいいぞっ! 理沙 ・・・・・・。 田代 ハイレッグは食い込みがなぁ。 理沙 素材のいいヤツは、食い込んだりしませんよ。 田代 きょうのは素材がいいの? 理沙 ええ。 田代 チックショー。食い込んでないのかぁ。ちぇっ。 "オッパイもませろ"なんて、いわれませんでした田代 ほんじゃ、恋のハナシでもしましょうか。さっき岩城滉一とかいってたけど、実際はどうだったの。好きになった男のコとかのタイプって?理沙 それがね、当時ツッパリがハヤってたんで、ツッパリのお兄ちゃんじゃないと好きになれなかったんですよね。 田代 こいつ、ツッパリが好きなのかよ。 理沙 好きっていうか、当時、ハヤッてませんでした? 田代 当時ってアナタ、どんな当時よ。江戸時代じゃないでしょ。まだ18なんだからさ。 理沙 だから、中3くらいのころですよ。リーゼントしてる、ちょっと悪っぽくて、目立ってるようなコっていいんですよね。 田代 カッ、カッ、カ。オレもリーゼントみたいな髪だぜ。これしか似合わないんだけどさ。 理沙 で、実際に好きになったのはパスケ部の人でね。ちょっと悪っぽいの。中1の夏から、卒業するまでつきあってましたね。 田代 ツッパリのバスケ部。いるんだよな。 理沙 学校の帰りに待ち合わせしていっしょに帰ったり、映画見に行ったりとか。当時、ソフィー・マルソーの『ラ・ブーム』を見ましたねぇ。 田代 そんだけじゃねぇだろ。男も中3にもなると"オッパイもませろ!"とかいわない? 理沙 いいませんよぉ。その人、ツッパリのくせして照れ屋さんなんですよ。ハナシにつまると下向いちゃったりして。 田代 でもさ、中1でつきあうなんて、ませたガキだったんだね。 理沙 うーん。わたしも好きだったんですけど、彼のほうから告白してきたんです。忘れもしません、放課後のコトです。 3年5組の前のローカでねっ。彼の友だちが"オイ、アイツが呼んでるから、3年5組の前まで来いよ"っていってきたの。それで、そこに行くと彼が待ってて告白してくれたんです。 夕日に校舎が赤く染まっててさぁ。 田代 いいねぇ。3年5組ってのがいいよ。 理沙 生徒はみんな帰っちゃってて、カラスの鳴き声がひっそりカンとしなかに響いたりして。 田代 おい、そりゃ、どこの3年5組だよ。 理沙 札幌です。 田代 あ、そう。それでカレはなんていったの? 理沙 なんていったらいいのかな。フツーに"好きなんだ"って感じだったかなあ。 田代 ウソつけ。3年5組までしっかり覚えてるくせに、告白のコトバを忘れるわけがないだろが。 理沙 いいじゃないですか。そこらへんのコトは。カレの友だち3人がこっちを校庭から見上げて、"ガンバレヨー"なんて叫んでましたけどね。 田代 ナルホドね。その男がイマイチだったのは、友だちを使ったとこだね。オレなら"あっちでだれか呼んでるぞ"っていって、 そのまま全速力で走って3年5組の前に先回りして、平然と待ってるね。 理沙 まあ、あのときはカレから声かけられたけど、今度好きな人ができたら自分から声かけようと思ってるんです。 田代 どんな人を好きになりそう? 理沙 細おもてで、内面からやさしさが出て、くわえタバコしててぇ。 田代 プッハーッ(とタバコをくわえる) 理沙 で、おヒゲが鼻の下にはえててぁ。 田代 なんだよ、オレをからかってんのかよ!! *** |
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