●瑠璃彩夢物語 第18話
★ストーリー
早乙女愛生子は毎夜男友達と遊び歩いていた。
橘麗華はそんな愛生子の身辺を密に調査させる。
その晩麗華は愛生子の遊ぶカフェバーに偶然を装って現れるが、
「お友達から聞いたけど・・・
"最近、聖彩華の女王はあっこっちで飲んだ暮れてすっかり落ちぶれたって"」
といわれてしまう。
麗華の父親の会社が危ないということは聖彩華学院の中ではすっかり噂になっていた。
「橘の君もこれまで」「おちぶれた橘の君は見たくない」などと囁かれいた。
そんな現実を振り払うかのように飲み、カウンターに酔いつぶれてしまう麗華。
そこへサングラスの女が現れ、麗華を起して頬を叩く。
「橘、いつからそんな飲み方をするようになったの
聖彩華の女王のあるべき姿じゃないわね」
それは麗華の前の聖彩華の女王で、今は外交官になっている、"梶原様"だった。
麗華「・・・いつお帰りになったんですか?」
梶原「今日よ・・・さ、出ましょう」
そこへ愛生子が近寄ってきて
「綺麗だわ、まるでユリの花のよう!」


(回想シーン)
梶原様と麗華は偶然にも同じ時期に父親の仕事でヨーロッパに行き、
パリ郊外の全寮制のリセで1年間をともにしていた。
当時、両親の離婚という思春期の少女に耐え難い試練の中で、
麗華は梶原様の圧倒的な愛の中で溺れていた。

1学期の終業式の放課後、佐伯ゆかりは愛生子から、
昨夜麗華が綺麗なひとと一緒にいたと聞かされる。
ゆかりはそれが梶原様だと気が付く。
愛生子は今夜一緒に行こうと誘うがゆかりは躊躇する。
それを聞きつけた丸井総一郎は夏目圭一を誘いカフェバーに現れると、
案の定、愛生子、麗華、梶原様の3人が飲んでいる。
愛生子「ゆかりちゃん来ないの?」
丸井「ゆかりちゃんは橘の君と会いたくないんだって」
愛生子「なーんだ、つまんないの」
夏目「君、あの人たちの随分親しそうだね」
愛生子「あらいいじゃない、綺麗な先輩たちは大好きだわ」
夏目「・・・そのうちヤケドしないように気をつけるんだね」
梶原「早乙女さん、橘のところへ行ってあげて」
丸井「どーですか、これから3人で飲むなんてのは!?」
梶原「折角だけど、橘がさみしがるから行くわね」
夏目「あの人がさみしがるってのは、そりゃよかったな」
梶原「・・・どうして?」
夏目「あの人はそんな人じゃないでしょう」
梶原「橘を誤解しているわ。あなたにもいつか橘のさみしさがわかる時がくるわ・・・」
第17話 第19話
瑠璃彩夢物語 山本理沙メモリーズ







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