●瑠璃彩夢物語 第2話 |
★ストーリー |
帰国して1人暮らしを始めた麻美は、自由を満喫した毎日を送っていた。 或る晩、コンビニで2人組のチンピラに絡まれた麻美は偶々通りかかった夏目圭一に助けられる。 逃げて物陰に隠れる2人。 夏目「・・・行っちまったよ」 そして抱き寄せていた麻美からはっとしてぎこちなく離れる。 麻美「ごめんなさい私の為に・・・でも夏目さんボクシングやってるんでしょう。どうしてさっき殴り返さなかったの?」 夏目「ふ、こんなくだらねえことに俺の右腕はつかいたくない」 麻美「そうだったの」 夏目「とにかくお嬢さん、こんな時間にちゃらちゃら歩いてないで早く帰んな。それじゃ俺帰るから」 とぶっきらぼうに行って去っていく。しかし実は麻美がマンションに戻るまで密かに見届けから、安心して帰る。 マンションに戻った麻美は郵便受けに両親からの手紙を見つけて喜ぶ。しかしもう一通、ブルーの封筒に百合のマークの手紙が。 「誰だろう・・・」 一方、ゆかりは街で橘麗華と出会う。 ゆかり「あなたは橘の君・・・」 麗華「まあわたくしをご存知?」 ゆかり「ええ聖彩華の院生であなたを知らない人なんていないと思います」 麗華「そう、嬉しいわ。あなたも院生なのね、お名前は?」 ゆかり「佐伯ゆかりです」 麗華「佐伯さんって、もしかしたら城東大学の佐伯教授のお嬢さんかしら」 ゆかり「父をご存知ですか」 麗華「お父様の著書・・・読ませて頂いたわ。かわいい後輩を持ってわたくし嬉しいわ。 でも・・・あわいいあなたにはこのルージュ・・・ちょっと濃過ぎるみたい・・・」 そう言ってゆかりの唇を指で撫でると去ってゆく麗華。茫然とその姿を見送るゆかり。 麻美の部屋でそれぞれ物思いに耽る麻美とゆかり。 麻美は夏目を、そしてゆかりは橘の君を想って落ち着かない。 2人はやがて夏目の店にピザを食べに行く。顔を合わせると、何となくぎこちない麻美と夏目。 食事の後でカバンからハンカチを出した時、麻美は例のブルーの封筒の手紙を落とすが気がつかない。 麻美が帰った後、その封筒を拾う夏目。その時、偶然店にいた聖彩華の女子学生2人が百合のパーティーについて話ているのを聞いてしまう。 そこで目をつけられた者は必ず百合に落ちるといわれているパーティー。その招待状には、ブルーの封筒に百合のマークが付いているという・・・。 |