●瑠璃彩夢物語 第13話
★ストーリー
麻美に父親から突然の電話。
「えっ・・・だって、アルジェリアの任期は今年いっぱいのはずでしょ。
え、パリに行くの?・・・あたしも・・・!?
ずっと帰って来れないの・・・!?」

バーでダーツをする橘麗華と夏目圭一。
夏目「何ですか、俺が勝ったら貰えるって商品は」
麗華「今用意させてるわ」
夏目「もし俺が負けてもあなたにあげるような商品なんてありませんよ」
麗華「いいのよ。あなたにはたっぷりと敗北感を味わってもらうわ。
それが何よりの商品だわ」

そこへ麗華に呼ばれた麻美が現れる。

麗華「彼がね、この試合に勝ったらあなたをくれるっていうの。
つまりあなたは試合の商品というわけ」
麻美「どういうことなの、夏目君」
夏目「俺はあんたを呼んだりなんかしていない」
麗華「今更逃げるなんて、卑怯じゃない」
夏目「卑怯はどっちだよ」
麻美「夏目君、どうして橘の君とここにいるの」
麗華「今夜はあたくしがお誘いを受けたの。デートしませんかって」
麻美「本当なの!?」
麗華「夏目さんの狙いがあなただったとは私も思わなかったわ。
ダーツの商品というのも考えたものね」
夏目「デタラメ言うな!」
麻美「あげるとかもらうとか、あたしはモノじゃないわ!」
麗華「そうね。もうやめましょうこんなこと」
夏目「こっちからお断りだ」
と、立ち去ろうとする。しかし、
麻美「続けて・・・」
夏目「自分のいっていることがわかってるのか!?」
麻美「わかってるわ。・・・決着をつけて欲しいの」


・・・勝負は最後の一投。
夏目の投じたダーツは的の中心を射抜く。
夏目の逆転勝ち。
夏目「さ、行こうか」
麻美「やめて・・・私に触らないで」
夏目「いい加減にしろよ。あんたの誤解なんだってば。
今日だって、あんたとこいつを引き離そうと思って・・・」
夏目の頬をひっぱたく麻美。

麻美「あたしのこと勝手に決めないで!
夏目君には佐伯がいるじゃない。
あたしのことなんか放っておいてよ!」
麗華「夏目さん・・・ナイト気取りはこれまでね」
立ち去る麗華と麻美。

その夜ふたりは・・・。


翌朝。
まだ眠っている麗華の枕元にそっと手紙を置いて麻美はつぶやく
「・・・さようなら・・・」
第12話 第14話
瑠璃彩夢物語 山本理沙メモリーズ







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